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番外編1 タリアの花、その日に

Auteur: みだん
last update Date de publication: 2026-09-04 16:00:52

約束をしたはいいものの、私は自分の判断を激しく後悔していた。

理由は単純だった。

――何を着ていけばいいのか、分からない。

「お嬢様。落ち着いてくださいませ」

シェラが、呆れた声で言った。

寝室の床には、ドレスが七着、広げられていた。

すべて私が「これでは駄目だ」と却下したものだ。

「花を見に行くだけです。舞踏会ではございません」

「分かっているの。分かっているのだけれど」

私は、八着目を手に取って、また戻した。

「昨夜、あれだけのことがあって。今日、初めて、ただ一緒に何かをするのよ。何を着ればいいのか、まるで見当がつかないの」

「普段着でよろしいのでは」

「普段着」

「ええ。花を見るだけです。飾り立てる必要が、どこにございましょう」

シェラの言うことは、いつも正しい。

正しいのだが、私はそれに従う気になれなかった。

「駄目よ。今日だけは、駄目」

「

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